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「アキバの最終兵器」Saori@destinyがメジャー・デビュー! テクノポップとヲタ芸をつなぐ!

「アキバの最終兵器」Saori@destinyがメジャー・デビュー! テクノポップとヲタ芸をつなぐ!
http://mopix.moura.jp/?p=545

昨年、秋葉原の路上に現れてたちまち話題になったSaori@destinyが、遂に2008年3月26日にシングル「sakura」でメジャー・デビューを果たした。「sakura」は、2007年12月にインディーズでリリースされたシングル「My Boy」の路線を引き継ぐ、甘酸っぱいテクノポップのサウンド。ところがライヴの現場となると、ファンがヲタ芸を駆使して、大変な狂騒状態になっている。しかし、Saori@destinyはそんなファンたちを笑顔で優しく眺めて歌い、母性的なほどの魅力を感じさせるのだ。ファンをこれほどまでに夢中にさせる「アキバの最終兵器」ことSaori@destinyとは、どんな人物なのだろうか? 公園の花見客に向かって「sakura」を歌って聞かせる「お花見クイーン」キャンペーンを展開中だったSaori@destinyに話を聞いた。

■テクノポップで河口恭吾の「桜」をカバー!
――この度はメジャー・デビューおめでとうございます!
「ありがとうございます!」
――デビュー・シングル「sakura」は河口恭吾さんの「桜」のカバーですが、どういう経緯でカバーしたんでしょうか?
「去年の2月に秋葉原のストリートでライヴを始めて、つらい時期とかいろいろあったんですけど、そのときにこの河口恭吾さんの『桜』を聞いて励まされながらがんばってきたんです。すごい思い入れのある曲だったのでカバーすることにしました。」
――Saori@destinyさんは、ライヴでは他のアイドルのカバーもたくさん歌われてますけど、それよりも河口恭吾さんの「桜」をカバーしたのはなぜでしょう?
「やっぱり春にぴったりの曲だし、テクノポップにアレンジするのにもこの曲がぴったりかなと思ったんで。」
――さらに今回は「sakura」を歌いながら、「お花見クイーン」として代々木公園などで花見客に乗り込んでいるわけですけど、応募してきたファンの方以外の団体のところにも行ったんですか?
「行ってきました。けっこうみんなお酒を飲んで盛り上がってるから、いきなり行っても受け入れてくれて。みんな話しててちょっとネタもなくなってきた頃に面白いのが来たな、みたいな感じだったんで良かったと思います(笑)。」
――「sakura」のカップリングの「サヨナラリヴァイバル」は、Saori@destinyさんご自身で作詞をされていて、これも別れの季節をイメージさせる歌詞ですね。
「ちょうど今の季節の卒業や出会いの心境をイメージして、ちょっと切ない感じで書いてみました。」
――もう1曲のカップリング「Destiny’s War (connects since mix)」もご自身の作詞。Saori@destinyさんのテーマ曲みたいなものでしょうか?
「これはですね、歌詞を書くときに『ガンダム系っていうか未来系の歌詞をイメージして書いて』って言われたんで、それをイメージして書きました。」
――なるほど未来っぽく。そういう作詞は大変ですか?
「始める前は3日とかかかるかなと思ったんですけど、テーマを1個決めるとけっこう出てきますね。」
――シングルの3曲ともテクノポップのアレンジですけど、普段テクノポップはお好きなんでしょうか?
「好きですね(笑)。」
――何で笑うんですか。どこら辺とかお聞きになりますか?
「Perfumeさんとか……あんまり深いところは知らないです(笑)。」
――ではその辺はさらっと流して……。メジャー・デビューされて、今週はずっと秋葉原の石丸電気でリリース・イベントをされていますが、ファンの方の反応はいかがですか?
「Saoriよりも喜んでくれてるんじゃないかなって思います。自分のことみたいに『すごいよー!』って興奮して言ってくれて、それがすごい嬉しいですね。」


■「Saori@destiny」という名前は、Saoriがファンと運命をともにするという意味

――Saori@destinyさんのファンの皆さんは熱いですよね。2007年2月からストリートで活動を始められて、YouTubeにもたくさん動画がアップロードされてますけど、どういうきっかけで始められたんですか?
「度胸試しみたいな感じでした。それまでに友達とカラオケを歌うことぐらいはあったんですけど、それ以外の経験は全然なくて、すごい声とか震えて、どうしようと思いました。しかも誰も聞いてくれないと思ったのに、秋葉原の人って『なんだろ?』みたいな感じで、すぐ集まって聞いてくれたんです。だからすごい緊張して、動揺もして、最初はひどかったです。」
――でもその活動でファンがどんどん付き始めて、Saori@destinyさんの名前も知られ始めたわけですが、その時点ではすでに現在の事務所のデートピアさんには所属されてたんですか?
「育成的な感じですね。まずは歌って度胸をつけろっていう感じで。でも、秋葉原の人たちの前で歌うっていうのは1週間でけっこう慣れました。1週間アキバで毎日やったんですよ。
――ヲタの皆さんにもすぐ慣れましたか?
「はい、慣れましたね。ヲタの人たちはすごい好きなんで。」
――そこがいい話だと思うんですよね。しかも去年の6月に、それまで「さおり」って名前で活動されてたのが、「さおりの運命をファンと一緒に築いていきたい」ということで「Saori@destiny」に改名されたわけですよね。
「ストリートって距離が近くて、みんなで作り上げて行く感じだったんで、さおりと一緒に運命を築いていきたいって気持ちを込めて決意しました。」
――運命共同体ってすごい決意ですよね。
「全然大丈夫です!」
――ファンの皆さんへの信頼が厚いですよね。Saori@destinyさんにとって、アキバってどんな街ですか?
「アキバはスタート地点で、第二のふるさとって感じですね。」
――Saori@destinyさんって、第一のふるさとというか、ご出身地は公表されてないんですか?
「公表してないんです。ミステリアスな感じを狙って(笑)。」
――ミステリアスですね! 一方で、初めてSaori@destinyさんのライヴの現場で壮絶なヲタ芸を見たときには衝撃を受けたんですよ。すごいことになってるなあって。ではここで、ライヴの映像をDVDで見てみましょう。


■Saori@destiny、ヲタ芸を語る
――(ライヴの映像を見た後で)これは去年の夏頃だそうですが、今に比べておとなしいですね。
「そうですね、今のほうが激しいですね。」
――ヲタ芸が激しいことについては抵抗ないんでしょうか?
「すごいありがたいです。」
――歌っている最中はどこらへんを見てるんですか?
「ヲタの人たちの表情とかすごい見てます。すごい満足そうな顔をしてるな、とか。すぐ反応をうかがって、煽ったりしてますね。」
――アーティストとファンの間で相互に頑張ってるんですね。逆に、たとえばヲタ芸が忙しくてSaori@destinyさんを見ていない人はいませんか?
「見てない人もいますよね、逆にSaoriがすごい見てしまって(笑)。背面ケチャ(ケチャはヲタ芸のひとつ。腕を上から下に振る行為。背面ケチャはそれをエビ反りの姿勢で行うもの)で必死になりすぎてこっちを全然見ていないと、それはそれで面白いんですけど、『この人はSaoriのこと好きなのかな?』ってちょっと思ったり……(笑)。」
――ケチャは壮絶ですよね。曲中でケチャをする部分になると、ヲタのみなさんが0列突入(柵を乗り越えてステージ上に突入する行為)してきますよね。ああいうのは身の危険を感じたりしませんか?
「身の危険は感じますね(笑)。『あ、来る!』と思うと、ちょっと一歩下がってしまいます。でも慣れたものですかね(笑)。」
――でもそんなファンの皆さんの勢いも大好き?
「その熱さが大好きですね。」
――他にも、ヲタがヲタを持ち上げる「リフト」が起きたりしますよね。あれを初めに見たときにはいかがでしたか?
「それは衝撃でしたね、『ええー!?』と思って。持ち上げられてる人が怪我しないかとか、ケチャのときも一番下になってる人は怪我してるんじゃないかって、それが心配なんです。けっこうタンコブができたりしてる人もいるんで。」
――優しいですよね。ライヴでは、AKB48やハロー!プロジェクトの曲のカバーも多いですが、あの選曲は全部ご自身でされてるんですか?
「ストリートのときに歌える曲が3曲しかなくて、見てくれてる人に『どんな曲を歌ったらいいですか?』ってリクエストを聞いて、だんだんとカバーするレパートリーになってきました。YouTubeでヲタ芸の映像を見られるのがハロプロ系なんで、やっぱりそういう選曲をしたり。盛り上がるほうがいいですね。」
――時東ぁみさんの「発明美人とパインナッポー!!」も歌われてますが、シングルにもなってない名曲ですよね。選曲のレベルが高いと思います。
「時東ぁみさんのファンの人もライヴに来てくれて、DVDをもらったらDVDでもすごい盛り上がってたんで、『これやろう!』と思って。やっぱり盛り上がる曲重視ですね。」


■心のふるさとは秋葉原
――そういうハロプロやAKB48から流れてくるファンも多いと聞きましたが、他のアイドルのファンが新しく流れてきてるって感じはありますか?
「最近だとCutie Paiさん。テクノポップ系の音を好きな人がけっこう興味を持ってくれます。」
――ライヴだと、テクノポップのオリジナルがあって、一方でアイドルのカバーが半分くらいある状態ですが、そういうのってご自身の中ではどう割り切ってるんでしょう?
「いやー、割り切る必要もないかなと。同じように盛り上がってくれるんで、気にしてないですね。」
――もしもある日、テクノポップとアイドル歌謡のどっちかを選べって言われたらどうします?
「えーっと、アイドル歌謡ですね。」
――えっ……。
「いや、ごめんなさい。テクノポップを選びます!」
――いえいえ、Saori@destinyさんの場合は、音楽的なジャンルよりもご自身の存在が重要な感じがしますよね。テクノポップもアイドル歌謡も、そしてヲタの皆さんも全部受け入れるっていう。だから、Saori@destinyさんがヲタ芸の狂乱状態を見ながら笑顔だっていうのが衝撃的だったんですよ。すごい優しいですよね。
「いやいや、そうなんですかね。Saoriも好きなんで。でも嫌いな人からしたら、盛り上がってる様子を見るのはキツいかもしれませんよね。」
――テクノポップから流れてきた人がライヴに来てビックリしちゃうんじゃないかっていう心配は多少ありますか?
「新しい人が来て、表情を見てるとヲタ芸が始まった瞬間にすごく引きつってる人もいたんですよ。大丈夫かなって思ったんですけど、でもそういう人ももう慣れてきてくれてるみたいです。」
――今後はSaori@destinyさんはどんなアーティストになっていきたいですか?
「やっぱりジャンルにとらわれないで、ファンの人との距離も今となるべく変わらないようにしたいです。でも、ファンの幅や層は広げていって、すごい大きくなればいいなと思ってます。」
――リリース・イベントには女の子も来てるそうですね。
「すっごい嬉しいですね。Saoriなんかを見て『かわいい』とか女の子から言ってもらえるのがすごい嬉しいです。なんか信じられないですね。」
――今後もストリートライヴはやられるんですか?
「今後もストリートでやりたい気持ちはあるけれどちょっと厳しいかな、状況的に。ずっとホコ天でもやってたんですけど、最近取り締まりが厳しいんです。」
――最近は代々木公園でストリートライヴをやる人も多いですよね。
「1回だけやってみたんです。初めての土地なんで緊張しました。それに足を止めてくれる人が少ないんです。やっぱりアキバに帰りたいなと思いました(笑)。」
――心のふるさとは秋葉原?
「秋葉原ですね!」

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