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慎重になりすぎてフラれちゃいました……
慎重になりすぎてフラれちゃいました……
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080515/25083?cd
女性からの「好き」というサインをキャッチできない、できなかったと嘆いている男性の話を数人から立て続けに聞いた。
「すごく好きになった女性がいるんだけど、どうもフラれちゃったみたいなんです」
真一郎さん(33歳・仮名=以下同)は、ここ1カ月、その彼女から携帯電話の着信拒否をされているという。
友人同士の飲み会で2歳年下の悠子さんと知り合い、ふたりきりでデートすること3回。2度目までは何事もなかった。
「メールも毎日のようにしていました。彼女を知っていくうちに、僕の中で彼女への思いが強くなっていった。本当に好きだからこそ、この関係を大事に大事に育てていきたい。そんな気持ちになったんです」
真一郎さんは清潔感もあり、話し方なども落ち着いていて、好感をもたれるタイプだ。だが、意外にも恋愛に関してはオクテだと言う。
「今まで、あんまり本気になったことはないんです。だから長続きもしなかった。でも、彼女に対しては、自分の気持ちがものすごく高まっていったんですよねえ」
3度目のデート。映画を見てから食事をした。時間は夜10時。彼は当然、彼女をそのまま送っていくつもりでいた。そのとき、彼女が言ったのだ。
「まだ帰りたくない」
翌日は日曜日。お互いにひとり暮らしでもある。通常、男なら「ラッキー」と思うシチュエーションだと思うのだが、彼ははたと考えてしまう。「これはどういう意味なんだろう」と。
そして彼は、あろうことか彼女をカラオケボックスに連れていく。
「日ごろから仕事が忙しい彼女だから、ストレスがたまってるんだろうなあと思って、カラオケにしたんです。彼女のリアクション? どうだったかなあ。よく覚えてないんですよね」
カラオケボックスでは、ふたりでがんがん歌った。気づいたら、とっくに電車はなくなっている。午前2時、ボックスを出て、それぞれタクシーで帰宅した。
「その日、帰ってから爆睡して、夕方、彼女にメールしてみたんです。『昨夜は楽しかった』と。すると彼女も『また会いましょう』と返信をくれたんですよ。それなのに、次の日から様子がおかしくなった。メールしても、返事が来ない。週半ばに『今週末はどうする?』とメールしてもナシのつぶて。それが3週間くらい続いて、とうとう着信拒否ですよ」
真一郎さんは、この関係を大事にしたいということを彼女に伝えていたのだろうか。彼にとって関係を大事にするということは、「つきあいたい」とか「もっと深い関係になりたい」ということを告げることと相反するのだろうか。そもそも、カラオケボックスでキスのひとつもしなかったのか。さまざまな疑問を投げかけてみる。
「はっきり『つきあってほしい』とは言ってません。もう少し時間をかけたかったので。なぜ時間をかけたかったか? うーん、それは自分に自信がないというか……」
彼の言葉が突然、あいまいになる。彼女からのもっとはっきりしたサインがほしかったということなのだろうか。もし、彼女が「帰りたくない」のあとに「ふたりきりでいられる場所に連れて行って」と言ったとしても、彼はカラオケに行ってしまったのだろうか。
「言い方にもよるし、例えば彼女がしなだれかかってくるようなことがあれば、これはイケると思ったでしょうね。ただ、『帰りたくない』だけだと、判断できないですよ。ホテルに誘って『そんなつもりじゃない』と言われたら、そこで終わっちゃうし……」
だが、結果的にはカラオケボックスに行って終わってしまった。女心をわかってくれない男とはつきあえないと判断したのではないだろうか。
「でも、出会って1カ月くらいでエッチまでしなくてもいいじゃないですか。もっとゆっくりつきあっていけないのかなあ」
なぜ、そこまでかたくなにエッチを回避するのかもわからない。それはあくまでも通過点であって、関係はまだまだ深めていけるのだから。
「彼女、帰国子女でけっこう変わってるんですよ。だから僕には理解できない価値観をもっていたのかもしれない」
彼は最後に、自分を慰めるかのようにそう言った。
女はある程度の時間内に、関係を固定させていきたいという欲求をもっている。自分が彼にとってどういう存在なのか、これからの確約はできないとしても、今現在、どう思ってくれているのか。それを伝えないままに、ただ「大事に思っていたのに」と嘆いても、後の祭りとなってしまう。
機を見るに敏、というところが、どうも若い男性には足りないような気がしてならない。それは彼が言うように「自信のなさ」から来るのだろうか。だが、昔から言うように「当たって砕けろ」である。踏み込まずして玉砕するより、ずっと後悔せずにすむのではないだろうか。
[かめやま・さなえ] 1960年、東京生まれ。明治大学文学部卒業後、フリーランスのライターとして活動をはじめ、愛と性にまつわる人間の根源を追究している。主な著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』(WAVE出版)や『なぜ、この人でなければならないか』(WAVE出版)、『性を追う女たち愛と快感』(講談社)、『マリッジ・セックス』(新潮社)などがある。東京消防庁に密着したノンフィクション『救う男たち』もWAVE出版のウェブサイト内で好評連載中。
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