スポンサードリンク

TOP >  スポーツ

スポンサードリンク

一流選手を金で買う大企業 虚飾のスポーツブランド戦争(後編)

一流選手を金で買う大企業 虚飾のスポーツブランド戦争(後編)

http://www.cyzo.com/2008/05/post_567.html


もはや選手のカラダは企業のモノと化している?

 スポーツ選手の写真を撮るとき、「すみません、着替えていいですか?」と待たされることがよくある。契約ブランドのウェアでなければ、公に登場することができない縛りがあるからだ。つまり、トップアスリートのカラダは、頭のてっぺんからつま先まで、選手自身だけのものではなくなってしまっている現状がある。

 ただし、メーカーがアスリートを一方的に拘束しているという見方は一面的すぎるかもしれない。


「力関係としては、メーカーよりも選手やチームのほうが遥かに上です。実際、現場に行くと、メーカーの人間は“パシリ”に近い扱いを受けていますから。商品開発などを担当している人間などは比較的優遇されているようですけど……」(ミズノ関係者)

 あくまでも契約事であるから、互いの力関係は状況によって変動するはずだが、いずれにしろ、メーカーにとってトップアスリートとの契約が死活問題であることは確かなように思える。

「もしアスリートが“金のタマゴを生むガチョウ”だとすると、過剰なビジネス化による弊害が、自分たちのところにも跳ね返ってくることを、メーカーは認識しなければなりません。選手を大金で釣っていいのかどうか再考し、どこかで歯止めをかけないといけない。その変革の担い手は、トップアスリート自身になるでしょう。わかりやすいのは中田英寿。彼は“自分の言葉にメッセージ力がある”と気づいた。スポーツ選手がロールモデルであることを自覚したわけです。彼のようにメーカーを怖れる必要のない、功成り名を遂げた元選手が、スポーツビジネスのあり方について言及すれば、自然と周囲がついてくるはずです」(前出・広瀬氏)

 五輪やW杯などのスポーツ大会が、世界中に衛星中継される巨大なメディアイベントになった今、それに関わるスポンサー企業、広告代理店、メディアへの見返りは巨額になっている。それゆえに、彼らに取り囲まれた選手へのプレッシャーは増している。

 06年トリノ五輪に臨む直前の1月、フィギュアスケートの安藤美姫は、代表選考を兼ねたGPファイナルに右足小指の骨折をおして出場したことを明らかにした。重大な故障を負っているのに出場をキャンセルできないほどスポンサーの拘束が強かったとの見方もあった。一方では、骨折は嘘だとの噂も流れた。すなわち、悪い成績を残したことに対して、嘘の弁解をしなければならないほど、彼女を取り巻く関係者に気を遣う必要があったのではないかという憶測だ。いずれにせよ、安藤はトリノ五輪でも転倒して15位と惨憺たる結果に終わり、自身のキャリアに不名誉な記録を刻み込む。その身にのしかかった重圧がどれほどのものであったか、想像することはたやすい。

 また、06年のW杯ドイツ大会で日本対オーストラリアは49%、日本対クロアチアは52・7%の高視聴率を取った。日本時間では午後9時台の放送開始で涼しい初夏の夜だったが、現地は陽射しが強く灼熱に曝されていた。日本の属するグループFで現地時間午後3時台のキックオフはこの2試合のみ。すべてが気温のせいとは言えないが、もっとも酷暑の害を被ったのが日本であることは事実。結果、オーストラリア戦の惨敗とクロアチア戦の引き分けでサッカー日本代表のブランド力が低下した感は拭えない。テレビ局と広告代理店、そしてスポンサーであるスポーツメーカーが視聴率優先でキックオフの時刻を設定したとすれば、その狙いは当たった。しかし高視聴率と引き換えに代表チームに不利益を招き、サッカー界にとってはネガティヴキャンペーンになってしまったのではないか。仕掛けた側のテレビ局、広告代理店、スポンサーもファンの恨みを買っては逆効果だろう。この件で得をした人間はいなかったはずだ。

 競技場の外にある「企業の思惑」が、日程や勝敗を「操作」し、現場に露骨に影響を与えたなら、観る者の気持ちは一気に醒める。ビジネス化が行き過ぎれば、アスリートとメーカー企業の関係性は歪んだものとなり、「本当は絡むのは嫌だけれども、契約料をもらえるから仕方なく関係を受け入れる」という“メーカー=必要悪”に堕してしまいかねない。

「一企業が利益を求めるあまり、スポーツの質を低下させてしまっては本末転倒なことは自覚してますが……」(ミズノ関係者)

 公平に選出されたベストコンディションの選手たちによる競技の実施と、多額の投資を回収するための企業活動。それらを正しく均衡させることが、スポーツを取り巻く産業に突きつけられた課題なのではないだろうか。

(後藤勝/「サイゾー」6月号より)

スポンサードリンク

関連エントリー

高橋尚子さん“初仕事”16日・解説者デビュー   高橋尚子 現役引退へ「陸上人生に悔いはない」    格闘技かタレントか......水面下で井上康生"争奪戦"が勃発中!?    北京五輪体操選手の年齢詐称疑惑--中国ネット検閲の実態も話題に   “オグシオ”はスポーツキャスターに転身か   北島選手、Wiiで北京五輪のイメトレをしていた   野口みずきの再婚した実父の家に取材、暴露記事を書いた記者のブログ炎上→ブログ削除   「ナンバ歩きの秘密」~実践!ストレス解消に歩け歩け!   北京五輪 マラソン解説者・金哲彦氏を直撃! 野口みずきの連覇なるか? 注目選手のコンディション、レースの見所は?(前編)   北京オリンピック、日本人が観たいのは“熱い男”   武豊騎手が「ごくせん」に出演   北京五輪で披露へ!最高レベルの少林寺武術―河南省登封市   <北京五輪>「少林武術は修行であり、スポーツではない」少林寺、五輪不出場を表明―中国   「ピチピチ」違反柔道着一掃へ測定機導入   “中国で感染か?” 陸上長距離・絹川愛、謎のウイルス感染症で五輪断念…赤血球破壊、白血球が変形   高橋尚子、9年ぶり駅伝参戦へ…東日本実業団女子   わが子支えにママは強し 増える活躍選手   一流選手を金で買う大企業 虚飾のスポーツブランド戦争(後編)   中村友梨香、自己ベストに30秒送れ   尚子「新チームQ」で米国合宿   浅尾美和の公式テーマソング配信スタート    “準地元”で…涙に暮れる浅尾美和(ビーチバレー)    【ビーチバレー】浅尾をビジネス街で!ワールドツアー日本大会   土佐、尾方らが五輪マラソン・テスト大会   川合コーチ“浅尾2世”スカウト?/スポーツ   ビーチバレー浅尾・西堀組優勝ならず   【ビーチバレー】浅尾美和の胸チラにドキッドキッ♪霧島酒造OP   “悩殺レシーブ”完成!浅尾、初Vへ自信あり   最年少21歳・中村はリラックス「重圧ない」   尚子が未踏のフル参戦へ!御礼3連走だ   高橋尚子 3大レース挑戦に意欲(マラソン)   【Sports Watch】Qちゃんバッシング "尚"も止まらず!   【断 二宮清純】Qちゃん復活のために   浅尾、北京へ背水「ミラクル起こす」/スポーツ  

お気に入りに追加

My Yahoo!に追加 Add to Google

ランキング

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

  • seo

お気に入り

テクノラティお気に入りに追加する

動画ギャラリー

TAGGY
タグで横断検索

powered by TAGGY