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サウジアラビア大使館で献血してきた
サウジアラビア大使館で献血してきた
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080615/26372?cw
今月14日、サウジアラビア大使館(東京・港区)が献血イベントを行った。これは、世界献血デーに、「すべての自国民が滞在国で献血をするように」とのサウジアラビア政府が指示を出したのだが、在日留学生たちの多くは英国留学経験があるなどの理由で日本では献血できないことが分かったことから企画されたイベントだ。
そこでサウジアラビア大使館は、日本人への献血を呼びかけた。
こうした理由で大使館が開放された例は過去にないという。しかも、封鎖的なイメージのあるサウジアラビアの大使館である。それだけでも、興味本位で献血に参加したくなるところだが、こんな報道が流れた。
「金に糸目を付けない最高の素材で、サウジ風炊き込みに肉を載せた『カプサ』などお国料理やナツメヤシなどを参加者に振る舞う」と大使館が言ったというのだ。
このニュースがネットに上がると、献血への参加者が殺到した。5000名を超える人々が献血への参加を希望した。東京都赤十字血液センターもこの人数には対応しきれないということから、先着800名のみの参加が認められた。
私は申し込みをしたのが遅く、残念ながら落選した。しかし12日、落選した参加希望者メールが届いた。
「サウジアラビア大使館のご厚意により、日程を追加して行うことといたしました」
15日の日曜日も、サウジアラビア大使館で献血が行われることになったのだ。
ただし、このメールにはこんな一文が加えてあった。
「一部報道にありました、ランチタイムにおけるサウジアラビア料理の提供につきまして、料理内容の表現が一部誇張されております(気持ちばかりのサウジアラビアの特産品です)」
よこしまな考えで献血に参加しないように、やんわりとくぎを刺された形だ。
とは言え、サウジアラビア大使館に入って献血をするというだけでも、とても貴重な経験だ。
私は14日には落選したが、15日には参加希望の旨を伝えた。
◇
当日、参加してみると、人はまばら。それでも普通の移動献血車による献血よりは人が多いかな、といった程度だった。
献血車は1台。さくさくと献血が終わると、お土産にナツメヤシのドライフルーツのパックなどがいただけて、大使館の中に入れる。大使館の中にはいかにもアラビアンな雰囲気のテント、というか伝統的な客間のような空間が用意してあり、サウジアラビアの文化などを紹介した大判の写真集が見られる。
残念ながら「カプサ」はなかったが、サンドイッチと、ナツメヤシのドライフルーツ、そしてサウジアラビアのコーヒーを振る舞われた。また、どこで献血をしても毎度もらえる森永のクッキーやポカリスエットなどのジュースもいただけた。
しかし、コーヒーと言ってもアラビアコーヒーはカルダモンとクローブでできていて、一般の日本人がイメージするコーヒーというより、お茶という感じだ。
女性には厳しいと言われるサウジアラビアだが、大使も職員の方も、訪れる女性に対して非常に朗らかで、客間には「サウジアラビア女性ファッション図鑑」というような面白い本もあった。
BGMもアラビアンな美しい曲で、ナツメヤシとアラビアコーヒーで異国情緒あふれるひとときを堪能できた。
また、お土産ではないのだが、大使館の入り口ではサウジアラビアに対するさまざまなパンフレットが置かれていて、その中には少女漫画的画風で日本人少年がサウジアラビアを旅する……という漫画などもあって、とても面白かった。
献血前の問診の時に、まわりの人の話を聞いていると、「献血は初めてです」と言う人が多かった。今まで献血に興味を持たなかった人が献血に興味を持ったというだけでも、この企画は大成功だろう。
ただ、今回はYahoo! ニュースなどで取り上げられたのでこれほどの効果があったのだろうが、献血は各地でいつでもやっているし、お土産目当てなら、だいたいどこでもクッキーは食べ放題、ジュースは飲み放題だ。新宿の献血センターだと、さらにハーゲンダッツのアイスクリームやロッテリアのチーズバーガー、ミスタードーナツのドーナツなどが食べられる。
そういった献血センターでは、学校帰りの女子高生が献血したあとおやつを食べながらおしゃべりしていたり、恋人同士がいっしょに献血しに来たりする姿も見られる。
今回をきっかけに、「献血は楽しいボランティア」という感覚が多くの人に広がればいいなと思った。
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