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心理臨床家から見た、小室哲哉詐欺事件
>さぞかし、逮捕されて本人はほっとしていることだろう。
心理臨床家の方のコメント、さすが、深いですね・・・・・・
心理臨床家から見た、小室哲哉詐欺事件
http://fujikake.jugem.jp/?eid=1506
2008.11.06 Thursday
大阪地検特捜部は11月4日、五億円の詐欺容疑で、音楽プロデューサー小室哲哉容氏(49)を逮捕した。 報道により、計画的な詐欺事件であり、小室氏の台所も尋常でない火の車状態であったことがわかってきた。さぞかし、逮捕されて本人はほっとしていることだろう。
私の面接経験では、かつて刑務所で面接したホワイトカラー犯罪のある人たちに似ていると感じる。典型例は、大企業の幹部が、私的に遊興生活を続け、金作りに奔走し、しかし、自分の生き方や金遣いはまったく修正しないで邁進し、ついには横領で逮捕される人たちである。
今回の事件では、事業にかげりがでてきたにも関わらず、そしてやがて借金苦の生活が始まったにもかかわらず、暮らしぶりを変えられなかった情けなさが取りざたされている。そのとおりなのであるが、もう少し私なりの言い方をするとすれば、「暮らしぶり」を変えられるかどうかは、すでにその前の段階の成功物語時代にある程度、決まっているのだ。暮らしぶりを変えられないような生き方をしているからこそ、成功時代の大きな業績も作り出せたとも言える。
尋常でない上昇志向。
現実をきちんと見ていない積極思考。
これらの背後には、多くの場合、根深い劣等感がある。それを払拭するために、過剰な行動に出てしまう。ちょうど人が呼吸しないと生きていけないように、彼らは上昇し続けないと生きていけない感覚がある。つまづいても、失地回復のために、「上昇志向をさらに高める」という対応方法しか持っていない。仕事などの業績、活躍はもちろんであるが、途中からはさらに強い刺激を求めて、金と異性に、尋常ではない速度で向かっていく。どちらも、人生の無力感、男としての無力感を、カンフル剤のように一瞬で払拭してくれる。しかし、そのような展開でこの二つの分野に手を出すと、一気に末期症状に突入する。金も異性も、本来の贅沢や、本来の恋愛とはかけ離れた不気味な様相を呈する。周囲を圧倒し、自分の感情を麻痺させるために、金と異性を扱うので、多くの場合、尋常でない加速度で経済的にいっそう窮することになる。ここまでくると、本人は外から力づくで止めてもらうしかない。今回の逮捕もまさにそのような瞬間であったと思う。発覚、逮捕が遅れれば遅れるほど、犯罪が増えるし、借金の額も加速していく。
・・・小室氏が今回の事件を受け止め、自分の生き方を本質的に変えることができるのなら、まったく異質な楽曲が生まれることであろう。いずれにしろかなり後のことになるが。
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